50代レディースが選ぶべき品のある喪服とは?

June 4, 2025
50代レディースが選ぶべき品のある喪服とは?

50代に差し掛かると、若い頃に選んだ喪服が「なんとなく似合わなくなった」と感じることが多いでしょう。一方で、喪服には品位や落ち着きが求められるがゆえ、昔ながらの硬すぎる雰囲気になりがちです。今回は、そんな50代女性が選ぶべき喪服について解説していきます。

【ライタープロフィール】
PLIQUABOOK 編集部
「PLIQUABOOK」はパーティードレス・セレモニースーツを企画・販売する(株)プリカが運営するメディアです。
(株)プリカは「大切な日。着る人に輝きをー。」をコンセプトに、2011年のサイトオープン以後、約5万人超のご利用実績と6000件以上の商品レビューを誇るサイトに成長。日々、お客様のご要望に向き合い、お客様にぴったりな1着をコーディネートするスタッフが、フォーマルシーンの確かな知識と経験を携え、大切な日のマナーや着こなし術をご紹介します。

体型の変化に対応する喪服とは?

体型の変化に対応する喪服とは?

50代になると体型にも変化が現れやすく、特にウエストやヒップライン、肩や二の腕に悩みを持つ方も少なくありません。私たちが普段、接客をするお客様からもよくこの悩みを持ちかけられます。長く着たい喪服だからこそ、この体型変化に対応する喪服を選んでおきたいところです。

ウエスト&ヒップラインの変化

50代女性にとって、ウエストとヒップラインは最も気になる箇所と言ってもよいのではないでしょうか。ぽっこりお腹や下半身の厚みを、大きめのゆるい服で隠そうとする方が多いです。

肩や二の腕の変化

年齢とともに肩や腕の筋力が低下し、二の腕部分の皮膚がたるみがちになります。これをとにかく隠そうと、ゆるすぎる袖でカバーする方がいらっしゃいます。

隠すのではなく、メリハリを

喪服選びでも、体型に合わせた適度なフィット感が重要です。例えば、大きい服で隠すのではなく、ウエストを適度に引き締めるデザインを選ぶことで、メリハリのある美しいラインが作れます。また袖も、ゆるすぎる袖を選ぶのではなく、タイトすぎない七分袖や長袖を選んだ方が腕をきれいに見せながらもすっきりとしたラインが生まれます。

隠すのではなく、メリハリを

体型カバー=ゆるい服ではない
体型カバー=ゆるい服ではないことを理解することが大切です。美しいラインを作るためには、適度なフィット感が必要。
締め付けることなく、自然に体型をカバーできるデザインが理想です。

急な葬儀でも困らない、一式セットの準備を

葬儀は急に訪れることが多いため、喪服以外の小物が足りないことに気づくこともあります。バッグやパンプス、パールなど、一式セットで準備しておくと、急な対応が必要な際にも安心です。

急な葬儀でも困らない、一式セットの準備を

当日慌てないために…
急な葬儀に備えるために、あらかじめ必要な小物をセットで揃えておくことが大切です。

【葬儀の参列に必要なもの】
・喪服用ハンドバッグ
・パールのネックレス
・黒のパンプス
・黒のストッキング
・ふくさ(紫または黒)
・数珠(念珠)
・ハンカチ、ポケットティッシュ

シワになりにくい素材とオールシーズン対応

素材選びのポイント

喪服を着るタイミングは急に訪れるものです。そのため、シワになりにくく、長時間の着用にも耐えられる合繊素材を選ぶことをおすすめします。これにより、常にきれいな状態を保ちながら、安心して着用できます。

喪服の素材は合繊素材がおすすめ

喪服の素材は合繊がおすすめ
ウールなどの天然素材⇒シワになりやすく、虫食いなど長期間の保管に向かない。

ポリエステルなどの合繊素材⇒シワになりにくく、長期間の着用に最適。

デザイン選択のポイント

オールシーズン対応のジャケットとワンピースを選ぶことをおすすめします。日常的には着ないけど、長い期間、流行に左右されない1着を選ぶことが喪服を選ぶときに最も大切にするべきポイントです。私が多くの方を接客したきた経験からすると、ノーカラーのシンプルなジャケット、そして露出度を抑えたワンピースが最適であると思います。

流行に左右されない1着とは?
シンプルなノーカラージャケット
+
露出度を抑えたワンピース

最適な喪服のデザインは、シンプルなノーカラージャケット+露出度を抑えたワンピース。

葬儀・通夜はジャケットを羽織って

葬儀・通夜はジャケットを羽織って

じつは女性の葬儀の服装において、ジャケットの着用は絶対ではありません。しかし日本の慣例的に、ジャケットを着ている人が多いのが実態です。したがって、葬儀・通夜に参列する時にはジャケットを着用するほうが無難です。

夏場の法事や家族葬はワンピース単品でも

夏場の法事や家族葬はワンピース単品でも

夏場の法事や身内のみの葬儀の場合、ジャケットの着用が必須でない傾向があります。ワンピースのみで参列する場合、七分袖以上のデザインを選ぶことはマナーの上で必須です。

マナーを考慮した50代の正解スタイルとは?

喪服を選ぶ際、服そのものだけでなく、アクセサリーやストッキング、髪型、メイク、シューズなど、全体のバランスを考えたマナーを守ることが大切です。特に50代レディースにとっては、控えめで上品なスタイルが求められます。それぞれのポイントについて、適切な選び方を見ていきましょう。

バッグ

50代女性にふさわしい喪服用バッグは、しっかりマチのあるハンドバッグ型がよいと思います。かなり小ぶりなバッグもありますが、程よい収納力のあるシンプルなタイプをお勧めします。喪にしか使えないバッグではなく、その他のシーンにも使えるデザインを選びましょう。

喪だけではなく、その他のシーンにも使えるバッグを選ぶ。

ネックレス

喪服に合わせるネックレスは、シンプルで控えめなものを選ぶことが重要です。光りすぎるものや華美なデザインのアクセサリーは避け、パールやシルバーなど、落ち着いた色合いのものを選びましょう。大ぶりなネックレスやイヤリングは避け、小ぶりなパールのネックレスが適しています。

喪服に合わせるネックレスは、シンプルで控えめなものを。

ストッキング

ストッキングは、黒色が基本です。喪服を着る際のストッキングは、必ず黒の無地を選びましょう。素材は、薄手で透け感がないものが一般的です。ストッキングは伝線しやすいため、予備を持っておくと安心です。

喪服を着る際のストッキングは、必ず黒の無地を。

髪型

50代の喪服スタイルにおいて、髪型はシンプルで清潔感のあるものが求められます。アップスタイルや、落ち着いたまとめ髪が基本です。華やかなヘアアクセサリーや、過度なボリュームのある髪型は避けましょう。

メイク

メイクも、ナチュラルで控えめに仕上げることが大切です。アイメイクは薄めに、リップは落ち着いた色味を選びましょう。赤やピンクなどの鮮やかな色は避け、ベージュやローズ系の色を使うと良いでしょう。

シューズ

シューズも重要なポイントです。喪服に合わせるシューズは、黒のフォーマルシューズが基本です。ヒールの高さはあまり高すぎず、安定感のあるヒールを選ぶと安心です。また、装飾が目立たないシンプルなデザインを選び、あまり華やかな装飾がついたものは避けましょう。意外と当日慌ててしまうアイテムです。1足は喪服用のシューズを予め用意しておきましょう。

喪服用のシューズは黒で、ヒールの高さはあまり高すぎないものを選ぶ。

まとめ

50代女性にふさわしい喪服スタイルを

喪服は単なる服装ではなく、故人への敬意やその場のマナーを表現するものです。品格を守りつつ、機能性を兼ね備え、そして末永く着用できる1着を選ぶことが大切です。これらを踏まえ、50代女性にふさわしい大人の一着を選んでくださいね。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

コメント

CAPTCHA