
女性向けのブラックフォーマル(喪服)を探しているけど、何かピンとこない…と感じていませんか?
私たちのお客様からも、「おしゃれなブラックフォーマルが欲しい。」「着回せる喪服は無いのですか?」と尋ねられることが多くなりました。そこで今回は、おしゃれなブラックフォーマルについてご紹介していこうと思います。
(株)プリカは「大切な日。着る人に輝きをー。」をコンセプトに、2011年のサイトオープン以後、約5万人超のご利用実績と6000件以上の商品レビューを誇るサイトに成長。日々、お客様のご要望に向き合い、お客様にぴったりな1着をコーディネートするスタッフが、フォーマルシーンの確かな知識と経験を携え、大切な日のマナーや着こなし術をご紹介します。
目次
【はじめに】おしゃれなブラックフォーマルとは?
新しいブラックフォーマルの定義
ブラックフォーマルといえば「喪に服すための正装」であり、着る人の個性よりも「周囲にどう見られるか」に重きが置かれてきました。デザインはごくシンプルで、素材や形にも厳格なルールがあるもの——そんなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし現代では、ブラックフォーマルは、故人や場に対する敬意を大切にしながらも、自分自身を大切にする装いへとシフトしています。着心地やシルエット、ほんの少しのデザイン性を取り入れることで、心を込めた装いを自分らしく表現する―これこそが新しい時代のブラックフォーマルの定義だと私たちは考えています。
ブラックフォーマル着用シーンの広がり
ブラックフォーマルの新しい流れとして、着用シーンの広がりが挙げられます。「喪服」としての場面だけでなく、多様なシーンで着られることが、ブラックフォーマルを選ぶ際の重要なポイントと言えるでしょう。
葬儀・法要
ブラックフォーマルの基本的な役割は今も変わらず、「喪に服す」場面での礼装です。葬儀・法要で着用できる最低限のマナーをわきまえた服装であることが何よりも基本となります。
卒業式・卒園式などのセレモニーシーン
ブラックフォーマルの着用シーンとして、卒業式や入学式などのセレモニーシーンが挙げられます。特に卒業式は「卒業証書授与式」としてダークカラーの服装が好ましいとされています。いまだに教職員はブラックフォーマル指定という学校も多いようです。
お別れ会・偲ぶ会・家族葬などのシンプル葬
最近増えている「家族葬」や「偲ぶ会」では、フォーマルすぎない黒の装いが求められ、ワンピース単品のスタイルなどが人気。シンプルながら柔らかい印象のブラックフォーマルが着用されています。
職場での“きちんと感”が求められる場面
黒のワンピース、パンツは、「きちんと見え」する代表的なアイテム。ベージュのジャケットなどと組み合わせ、職場でのプレゼンや面接、式典参加などへの着回しが有効です。
【マナーとおしゃれの両立】避けるべきNG例と正解コーデ
ブラックフォーマルに「自由」が生まれてきた今でも、故人やご遺族、周囲の方々への敬意を込めた装いであることは変わりません。
私たちが接客の時にも、「TPOとおしゃれを両立する1着を選んでください!」とお客様に必ずお伝えします。
ここでは、そんなおしゃれとマナーのバランスを考える上で、避けたいNGポイントと、好印象な正解スタイルをまとめました。
避けたいNGポイント
光沢感の強すぎる素材
サテン素材やラメといえばフォーマルな服の代名詞ともいえます。ただ、葬儀や法要に着ていく服として、強く反射するような素材は避けてください。濃染加工(より深い黒に染色)されたマットな素材が最適です。
季節に左右される天然素材ではなく、オールシーズン対応でシワになりにくい素材を。
肌の露出が多いデザイン
ノースリーブや背中の大きく開いたデザイン、極端なミニ丈などはマナー違反となります。ジャケットやボレロを合わせるのが最適ですが、暑い季節はワンピースのみでも可能です。その際は長袖(七分袖)を着用しましょう。
明るい色の小物・アクセサリー
ゴールドやシルバー、色物のバッグや小物はタブーです。また、パールのネックレスは一連でショートタイプのものを選びましょう。
好印象な正解スタイル
濃染ブラックのワンピース+ノーカラージャケット
必ず濃染加工されたブラックの素材でなくてはならないわけではありません。ただ、濃染ブラックは品格と礼儀を表し、お悔やみの気持ちがしっかりと伝わります。また、ノーカラージャケットは女性らしさを表現でき、堅すぎず着回しもしやすいのでおすすめです。
自分らしさを表現する美しいシルエット
喪服というと、古いデザイン、堅い、今どき服とは正反対、ダボダボ…そんなイメージがある方が少なくないようです。最低限のマナーを押さえれば、しっかりと自分らしさを表現できる時代です。素敵な女性らしく、美しいデザインを選んでください。
パールアクセサリーでさりげない華やかさを
喪服に合わせるネックレス・アクセサリーは、パールが最適です。ネックレスは一連のものを、イヤリング・ピアスも控えめなものをそっと添えるイメージで選びましょう。
黒の布製バッグ・シンプルなパンプスを
バッグは装飾のない布製、またはマットなレザー素材がよいでしょう。そして何より、袱紗(ふくさ)がしっかり収まる大きさのバッグを選んでください。靴は3〜5cm程度のヒールの黒パンプスが王道です。最近は、雨の日などにも扱いやすく、軽量なフェイクレザータイプが人気です。
【自分に合った一着を選ぶ】新しい時代のブラックフォーマルを、私たちの視点から
マナーを大切にしながらも、自分らしく、心地よく着られる一着——そんな視点で、私たちはブラックフォーマルの企画も始めました。
たとえば、深みのある黒を保つ濃染加工の生地、静かで美しいシルエット、やわらかな着心地。
式典にも、家族だけの静かな時間にもなじむ、控えめで上品なフォルムを意識しています。
製造も素材も日本製。美しいシルエットと確かな着心地を実現した究極の1着。
季節やシーンに応じた着こなし
そして、大切にしたのは季節や場面に応じた着こなしができること。
夏の暑い時期には、ワンピースのみでの着用が可能。七分袖で一枚でもきちんと感があり、法要や家族葬などにも無理なく対応できます。
喪服以外でも着まわせること
さらに、いかにも喪服というデザインではないため、お子様のセレモニーや会社の式典など、さまざまなシーンで着回しが可能です。
バッグやアクセサリーも華やかにすることがポイントです。
明るめのジャケットを羽織れば、さまざまなシーンに着回しが可能♪
大切なシーンに間違いない1着を
ブラックフォーマルは、形式や規則ではなく、「どうありたいか」という心に寄り添う服。
しっかりとマナーを守りながら、気負わず自分らしくいられる——そんな一着を選ぶことが何より大切だと思います。
- 「最低限のマナー」と「NGスタイル」を理解する
- 「季節」と「シーン」に対応する、着まわせる1着を選ぶ
- 「自分らしさ」を表現するデザインを選ぶ
長く着られて、季節や場面に応じて柔軟に対応できる、あなただけのブラックフォーマルを選んでくださいね。
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